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仕返し

学校でのそんなストレスが守助くんに募る一方、守助くんの年下への暴力は日に日に増す一方でした。その頃の主な対象は芳彦くん。そして芳彦くんのクラスメイトの司くんだったかと思います。司くんは貧弱な体型をしていて、僕と似て気が弱い性格だったので、元から守助くんのイジメの対象にはされていましたが、近頃では特に守助くんに的を絞られていたと思います。それもそのはず、守助くんのオネショ事件・夏木ちゃんの目の前でのお尻叩き事件(ハミ金も含む)を司くんに話したのは芳彦くんでしたし、それを大勢に広めたのは司くんなのです。ただ、お尻叩きの件については近所でも有名になってもいましたし、情報通の小鉄くんのように二人に聞く前から知っていた子も大勢います。守助くんは体育授業でのパンツ下ろし事件(パンツが下がったのは偶然だったかもしれませんが)の恨みや怒りの矛先を全て二人に向けていましたが、あれは起こるべくして起こった事件だったのかもしれません。
そしてその暴力の内容はと言うと、殴る蹴るはもちろん、大勢の前で二人で殴り合いのケンカをさせたりだとか、ダンゴムシを食べさせたりとか…小鉄くんに劣らぬ残酷な内容だったそうです。普段は何でも相談をしてくれる芳彦くんもこの時ばかりは酷く守助くんを恐れていて、何を尋ねても口を開いてくれませんでした。僕もそんな芳彦くんを気遣って、家にいるときはできるだけ一緒
にいたり、また二人でできるだけ母の近くにいるようにしたりはしていましたが酔っ払い親父には甘えん坊はいらねぇと叱られるので、どうしても家の中だと守助くんの暴力からは逃れられなかったのです。
そんなある日の日曜日のこと。守助くんは今日は面白いものを見せると言って、お昼過ぎに四、五年生を空き地へと集めました。嫌な予感しかしませんでしたが逆らうと後でどんな目に遭うかわかりません。僕と芳彦くんが到着した時には殺風景な空き地で六人程の子が地面に体操座りしていました。彼らの目の前で薄気味悪い笑み浮かべて立っています。何が始まるのが考えるだけで心臓の音が跳ね上がりそうでした。近くで数人の女子が縄跳びをしていましたが、こちらのグループには死んでも首を突っ込んでこないでしょう。僕らは女子の近くを通り過ぎて、守助くんの方へと向かい輪の中に座りました。
「まあまあ、お前ら。そうビクビクすんなって。今日はいつもの特訓とかじゃなくってな。本当に楽しいゲームなんだよw」
守助くんが言う特訓というのは意味もなく空き地の周りを走らされたり、川に突き落とされてずぶ濡れになったりすることです。特訓じゃないならまだマシですが、一体何なのだろうと思いました。
守助くんはふふふーんと上機嫌に豚っぱなを鳴らし、「司、来い」とだけ言って座っている司くんを手招きさせました。
司くんはノロノロと立ち上がり前に進みます。当然ですが、怯えた表情をして。
「お前は俺の一番の親友だよな?」
守助くんはそう言って司くんの肩を組みます。年は違えど、守助くんは背が低く童顔のため同学年、もしくは年下に見えてしまう人がいるかもしれません。この状況を知らなければ、ですが。
「う、うん」
「そうだ、そうだよなあ。じゃあ今日はお前で面白い実験やっからさあ。ちょっと座れよ」
守助くんはもう一度その場に、司くんを座らせると。彼の両足を掴みました。フヒヒヒといやらしい笑いをしてその細い目は、彼の股間を見つめています。守助くんが何をしようとしているのか、その時点で僕たちは察しました。
彼が小学四年生の時に、一時ハマっていたあの遊びです。どうして今になってその遊びを行おうとしたのか検討もつきませんでしたが、守助くんはスタートの合図もせずに司くんの股間に靴を食い込ませたのです。悶え苦しむ司くんを目にして、彼が三年生の時、毎日守助くんに電気あんまをされて泣いていたことを思い出しました。あの時は富田くんのおかげでその遊びは止まりましたが、中学になった富田くんとは前より遊ぶ機会も減ってしまっていたため(その時は守助くんはだいたいいませんが)クラスメイトの問題を除けば、ある意味守助くんの天下だったのでしょう。
次の瞬間、守助くんの足の裏が勢いよく司くんの股間を踏みにじるように刺激を与え、その振動で司くんの華奢な体は強く左右に揺さぶります。子どもというのは不思議なもので、例えそれが仲間がやられていたとしても反応がおかしければ笑ってしまうのです。彼らは司くんの惨めな姿に笑いを堪えきれず、ついには声を出して笑ってしまっていました。
「オラオラァ〜昔みたいに泣けよぉ!! ぁあ?俺がいつお前の前で泣いたって?」
「…ご…ご、ごごめ…なさぃい」
どうやらまだあのお尻叩きの件を守助くんは根に持っているようでした。その腹いせにこの場で司くんを泣かせようという企みでしょう。都合のいいことに近くでさっきからこちらを心配そうに見えている女子も、司くんや芳彦くんと同じ五年生のはずです。女子の前で電気あんまで泣いてしまうなんて、五年生にだって精神的苦痛は大きいはずですから。
司くんは途中股間を手で覆い隠しましたが、守助くんはそれに構わず砂の付いた靴裏をその手にねじ込めます。痛さなのか、司くんは小さく悲鳴をあげて両目をぎゅっとつぶりました。守助くんは「まだまだ〜」と元気いっぱいに笑って今度は子分に彼の両手を持つように命令しました。指示を受けた四年生二人が司くんの両手を持ち上げると今度こそ両手が彼の股間から放れ、股間の部分に障害がなくなります。守助くんは舌なめずりしてその太い足をもう一度彼の股間に忍ばせました。そして思い切り振動を与えます。司くんの体は飛び跳ねるように藻掻きますが、情けないことに四年生二人の力もあって全く身動きがとれないようです。
「マジで泣かないと金玉つぶすからな!! ほら泣ーけ !! 泣けよ泣き虫 !!」
守助くんがそう吠えたその途端、一瞬痙攣していた司くんの体が大人しくなり何だかモジモジと奇妙な動きを見せました。
「ん?」と守助くんは眉をひそめて電気あんまを止めます。司くんは泣いてはいませんが、顔が火照って赤くなっています。僕と芳彦くんは目を見合わせます。
一昨年、守助くんが富田くんに電気あんまをされて、お漏らししてしまった光景が目に浮かんだからです。あの時は空き地に僕と司くんと芳彦くんだけでしたが、ここには大勢いるのです。もし司くんがお漏らししてしまっていたら、一気にこのことは広まってしまうでしょう。
「か、かわいそうだよ…」
僕は小さな声でそう言いましたが、守助くんには聞こえていません。守助くんも僕らと同じことを考えていたのか重たい腰を上げると、掴んでいた司くんの両足を放しました。司くんはもう体力が残っていないくらい消耗していましたが、依然として四年生に両手を捕まれているため自由の利かない身です。
「エッヘッヘ、急に大人しくなってどうしたんだよ、司。まさか、やっちゃったとかかぁ?」
守助くんは彼の腰をずらしてお尻の下を確認します。しかし予想に反してそこに水たまりができた後はありませんでした。僕と芳彦くんの予想も外れ、司くんは特に漏らしていなかったと言うことになります。守助くんは悔しそうな顔をして腹いせに彼の股間をぎゅっと足で踏み込みました。
「あぅぅ…!!」
と司くんのあえぐ声。そして守助くんの表情が変わりました。
「なんだ、これ?」
守助くんは司くんの股間をもう一度探るように踏みつけます。横で見ている数人の子どもは既に勘付いている子もいたのでしょう。ソレを指さして声を上げて笑う子までおりました。
見れば、司くんの半ズボンの股間の部分はぽっこりと膨らんでしまっておりました。その瞬間、僕は恐ろしいことが起きたことを察したのです。
「ん?えー?なんだこりゃ。なんか、カテぇの入ってんだけど?」
守助くんは不思議な表情で、靴裏で司くんの股間をまさぐるように踏みつけます。
その度に司くんは切らしていた息を早くしたり、我武者羅に体を捩ったりするのですが、その仕草が面白いのか少年たちは笑い守助くんが益々面白がるのです。
「マジでちんこか、これ?お前のちんこなんででっかくなってんの!?」
大声でそう言った声が向こうの女子にも響いたかもしれません。女子数人がこちらに顔を向けます。
これが『勃起』と言う現象で、その言葉や症状の意味を知っているのはきっとこの場で僕と五年生、一部の四年生だけだったでしょう。後の子はつられ笑いかもしれません。そして僕がその時一番驚いたのが守助くんもその意味を知らなかったことです。
「マジどうなってんだよ、お前のちんこ。ちょっと見せてみろよ」
守助くんは興味津々にそう言ってしゃがみました。意地悪と言うより最早好奇心で言ったような台詞でした。が、この場では残酷そのものです。
「…やっ、やめ、イや…!! 放して!!」
司くんは死に物狂いで暴れますが、残念なことに人に嫌がる反応を見てつげあがるのが守助くんの性格です。
「いいじゃんいいじゃん。ちょっとだけだろ?見ても減らねぇじゃんか。お前らもこいつの手ぜってぇ放すなよ」
「あ、あ…ダメだって、こ、これは、だ、ダメだよ!! …や、やめでよ!!」
「うっせえなー。あ、おーい、女子もこっち来いよ〜!! なんか司のちんこさ、チョーでっかいんだぜ〜」
「もりぐん!! ダメだってばぁア!!!!」
うわっ!!と司くんが爆発したように大声で泣き崩れました。四年生は驚いて手を話、司くんは股間を隠すように体操座りになって、その場でワンワンと泣き始めました。守助くんは「つまんねー」と吐き捨て、それでも満足げな顔をして立ち上がると子分数人を引き連れてその場を後にしました。守助くんがいなくなった後も司くんは蹲って泣いたままその場を放れることはありませんでし
た。

その夜、家のチャイムを鳴らしたのは司くんの母親でした。ドアの前で司くんは俯き加減で立っていて、その隣には派手な服で眼鏡をかけ女性、彼の母親が腕組みして佇んでいます。要件の分かっている僕は母を呼んでから部屋にいって宿題をしている芳彦くんの隣に座ります。
「やっぱり来たね」
「だね」
芳彦くんは肩を竦めて見せましたが、それだけでした。家では苦情の電話や突然の来店なんて日常茶飯事なのです。なんせあの守助くんが屋根の下にいるのですから、昔からこう言ったクレームには子どもの僕らも慣れてしまっていました。
「守助!!! 来なさい!!」
母の怒鳴り声と、そして部屋をバタバタと逃げ回る音。追いかける音。騒がしい音が聞こえ、また玄関口からガミガミと説教の声が聞こえます。今思えば、母のクレーマーへの対応力も神対応と言っていいものだったかもしれません。
(逆に言えばそれだけ場数を踏んで着たと言うことにもなりますが)
ただ当時子どもの僕はそんな母が哀れに思え、子どもとしてできることをやっておりました。そっと襖をあけて廊下の奥に目をやります。玄関口で母が何度も頭を下げながらも、その左手にいる守助くんの耳を引っ張って逃げないように固定しています。そして司くん親子が目に入りました。
僕はしょぼくれている司くんにそっと手招きをします。司くんはちょっと迷った表情を見せましたが、何度か手を振っていると靴を脱いでそのまま部屋まであがってきました。
「ぼく、司くんの面倒見てるからね」
面倒と言っても、僕にとって年下はどれもほぼ同級生のような存在でしたが、そう言うことによって母は安堵の表情を浮かべ、司くんママも少し落ち着いた表情を見せるのです。僕の顔をちらりと見て少し表情を和らげました。僕と芳彦くんが司くんと大の仲良しなのは知っているからです。
「気にすんなよ、明美たちさ。気づいてなかったぜ」
芳彦くんが椅子に座ったままペンを回して、芳彦くんに話しかけました。明美とは昼間空き地にいた五年生の女子のことです。
「それに勃起なんて男なら誰だってするよ、自然現象」
「っていうか、お母さんに言ったの?」
「何を?」
「いや…そのさ、あれ」
芳彦くんが股間で指をちょっと持ち上げたような仕草をし、司くんが恥ずかしそうに首を振ります。
「だよね、やっぱ」
「電気あんまのことは言ったよ。ズボン泥だらけだったし、ばれちゃったよ。
あのことは……言えるわけ…ないよ」
「そんな恥ずかしがることないって」
僕もそう言って友人の背中をさすりました。
「うん、笑ってたやつだって知ってたから笑ってたんだろ」
「そうそ、六年生なんてみーんな知ってるからね。恥ずかしいことじゃないんだって」
「へへ、まあ僕は信二くんの勃起みたことないけどね」
芳彦くんが僕をからかって、僕らは笑い合います。そこでやっと芳彦くんも少し笑ってくれました。
「あのデブがおかしいんだぜ。勃起も知らないとか、なんだっつーの」
「本当に初めて見た感じだったよね?」
「あのちっちゃいちんちんじゃさ、立ってもわかんないんじゃない?」
そう言って僕らはまた楽しく笑い合います。
それから数分後、司くんの母親の明るい声が聞こえました。どうやら僕らの作戦はうまく言ったようでした。僕らは玄関まで見送って、最後に司くんにこう言いました。
「もうちょっといなくていいの?」
「そうだよ、こっから面白くなるのにな〜」
「なんで?」
きょとんとした顔で司くんが僕らを見返します。その顔に僕と芳彦くんは目を見合わせて笑いました。
「決まってんじゃん。尻叩きだよあのデブの。ケツ出して泣く姿見られるんだぜ?」
「んじゃ、今度見に来るよ」
司くん楽しそうにフフっと笑うと、母の手を取ってたんぼ道を並んで歩いていきました。夏になりかけの夕暮れ時。小さくなっていく親子二人の背中を見た映像は今でも鮮明に思い出すことができます。
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コメント

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続き待ってます!

はじめまして。
一気に読んでしまいました。
性知識ゼロでお山の大将キャラの守助くんがめっちゃ好みで…
乳臭い感じも最高です。
続きめっちゃ気になります!

Re: 続き待ってます!

信二です。共同で作成のため続き遅れていますがまた引き続き書いていきたいです。
コメントいただけて大変嬉しいです!ありがとうございます!

> はじめまして。
> 一気に読んでしまいました。
> 性知識ゼロでお山の大将キャラの守助くんがめっちゃ好みで…
> 乳臭い感じも最高です。
> 続きめっちゃ気になります!